お中元やお歳暮をやめたいと思ったことはありませんか?
本当はやりとりをやめたいと思っていても、贈らなければ失礼にあたるかも・・・
と思ってずっと贈り続けている方も多いのではないでしょうか。
今まで続けてきたことをやめるのはなかなか難しいですよね。
そこで、お中元やお歳暮のやめどきとやめ方についてお話します。
断り方の例文もご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
お中元やお歳暮がめんどくさいからやめたい!
お中元やお歳暮のやり取りをお互いが楽しみにしているなら問題はありませんが、めんどくさいからやめたいと思う方も実は多いのではないでしょうか。
おもしろい調査をみつけました。
「もはや、いらないかもと思う日本の風習ランキング」
1位 お中元 32.0%
2位 お歳暮 30.2%
3位 年賀状 28.6%
4位 暑中見舞い(残暑見舞い) 25.4%
5位 孫の日 24.5%マイナビウーマン調べ
調査数:女性441名
調査方法::インターネットログイン式アンケート
出典:マイナビウーマン
このような結果が出ています。
良かった~私だけが思うんじゃなかった!
本当どれもいらない・・・(笑)
お中元やお歳暮は金銭面での負担もあり、デメリットに感じている人が多いようです。
相手のことを思って品物を選ぶ。
素敵なことですが、毎年考えるのが大変ですしお金もかかることなので、できればそんな習慣なくなってほしい!
というのが正直なところです^^;
単に面倒だからやめたいという理由の他にも
環境が変わった
経済的に厳しくなった
など、さまざまな理由がありますよね。
お中元やお歳暮は、お世話になっている方へ感謝の気持ちを表す贈り物です。
「過去にお世話になったから贈るべき」
「贈らないのは失礼にあたる」
「贈るのがマナー」
そのような義務感で、現在は疎遠になっている相手にも社交辞令で贈っていませんか?
付き合いがないのに贈り続けるのは自分自身はもちろん、相手にとっても負担となることがあります。
まずは、やめる相手を選んでみましょう。
引っ越し、転勤や退職、学校の卒業、不幸事などで疎遠になった場合はやめても問題ありません。
仲人さんの場合、一般的には3年が目安といわれています。
日頃からお付き合いのある方は別ですが、ずっと贈り続ける必要はありません。
・現在お世話になっている相手
・今後も親しくお付き合いをしたい相手
以外は贈らないと決めてみてはいかがでしょうか。
年賀状のやめ方についてはコチラをご覧ください。
お中元やお歳暮やり取りをやめたいときのやめ方は?
お中元やお歳暮のやり取りをやめるには、どのようにすればいいのでしょうか。
毎年恒例になっている贈りものは、なかなかやめにくいですし、できれば角が立たないやめ方をしたいですよね。
相手から「今後はやめましょう」など言ってくれたら助かるのですが、そうもいきません^^;
では状況ごとの上手なやめ方をご紹介します。
<親や兄弟(姉妹)など親族同士、友人など親しい間柄の場合>
↓
次からはお互いにやめにしない?と提案してみる
電話やメール、LINEなどいつも連絡をとっている方法で相手に気持ちを正直に伝えてみましょう。
お中元やお歳暮のやりとりよりもよく会う間柄なら、気軽に言えるのではないでしょうか。
よほど事情がない限りは同意してもらえると思います。
その方がお互い負担にならず気楽に付き合えるかもしれませんよね。
ただ、いくら親しい間柄とはいえ、言葉には充分気をつけましょう。
<今はお世話になっていない、疎遠にしている相手の場合>
↓
きっぱりとやめる
普段お付き合いがない相手なら、いきなりやめても問題はありません。
それでもし相手が怒ったりトラブルになるような人は、その程度の相手だということですよね。
お中元やお歳暮のやり取りだけの関係であれば、完全に無駄です。
思いきってやめましょう!
突然やめてしまうと相手に心配をかけるかも・・・
と何も言わずにやめるのが気になるなら、「今年で最後にさせていただきます」などの一言を添えると良いですよ。
もし贈っていない相手から届いた場合には、お中元やお歳暮のお礼状に「今後は贈答を辞退したい」など書き添えましょう。
<特にやめるきっかけがなく、いきなりやめることに気が引ける場合>
↓
最後にもう一度、通常どおりお中元やお歳暮を贈る
その際「今までお世話になったお礼と感謝の気持ち、今後は気楽にお付き合いをしたいこと」などを書いたお礼状を添えます。
また、時間はかかりますが徐々にやめていく方法もあります。
↓
今年のお歳暮は例年より金額を少し下げる
↓
翌年のお中元はやめて暑中見舞いでご挨拶をする
↓
翌年のお歳暮はやめる
または
↓
今年のお歳暮は例年より金額を少し下げる
↓
来年のお歳暮はやめる
止める場合は必ずしもお歳暮が最後でなくても構いませんが、一般的にはお中元よりお歳暮の方が重視される傾向にあるので、お中元を止めてお歳暮だけ贈ることにするという方が多いです。
どうしても完全にやめることが気になるようなら、お土産やお年賀など名目を買えて品物を贈るといいでしょう。
<相手にお中元やお歳暮をやめたいことを伝えても、送られてくる場合>
↓
こちらからのお中元やお歳暮のお返しを無理にする必要はありません。
電話などでお礼とともにお返しはしていないことなどを伝えましょう。
それでも送ってくるようなら、相手はただ送りたいということなので、ありがたくいただいておけばいいのではないでしょうか。
贈られてきた物を受け取らない、返送する、お礼を伝えないなどは失礼にあたるので気をつけましょう。
やめることや断ることは勇気がいることですが、気が重いまま続けていくより精神的にもよっぽど良いです。
もしかすると相手もやめるタイミングを失っているかもしれません。
失礼のないように気をつけながら、伝えてみましょう。
お中元やお歳暮やめるときの断り方例文
お中元やお歳暮を今後やめる場合、品物と一緒に手紙(お礼状)を添えます。
<文章の構成>
挨拶
↓
お礼・今までお世話になったお礼と先方の心遣いへ感謝の気持ちを伝える
↓
お断りについて・今後は気遣い不要(お中元やお歳暮は不要)ということを伝える
↓
結びの言葉・これからも良い関係を続けていきたいことを伝える
無理に難しい文章を考える必要はありませが、丁寧な文章を心がけましょう。
こちらの気持ちをきちんと伝えれば、相手が不快に感じることはありません。
以下、例文です。
【お断りする場合の例文】
このたびは結構なお品をお贈りいただき、ありがとうございました。
お心遣いに深く感謝申し上げます。
今後はこのようなお気遣いをなさいませんように、お願いいたします。
またゆっくりとお会いできればと思っております。
時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
師走の候、皆様には益々ご健勝のことと存じ上げます。
さて、このたびはお心づくしのお品をありがとうございました。
毎年このようなお心遣いを頂き、大変恐縮しております。
ご好意は大変ありがたく存じておりますが、今後はこのようなお気遣いをなさらないよう、お願い申し上げます。
今後も〇〇様には変わらずご指導頂きたく存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
敬具
※お中元の場合は「盛夏の候」、お歳暮の場合は「師走の候」に変えてください。
※拝啓で始まる文は敬具で結びます。
毎年のご挨拶や近況のご報告は、 今後は年賀にてさせていただきたいと存じます。
こちらの文言を入れてもいいですね。
状況に合わせて、ご自分の言葉に修正してください^^
まとめ
お中元やお歳暮のやりとりをやめたいときのやめかたについてご紹介しました。
今まで続けてきたことをやめるのは勇気がいることですが、断ることも時には必要です。
贈り続けるのはお互いに負担になっていることもあります。
義務的に贈り続ける必要も、深く考える必要もありません。
相手に失礼のないように、感謝の気持ちを伝えることが大切です。