誰かが恥ずかしい思いをしているのを見て、なぜか自分までソワソワ…気まずくなってしまう。
そんな「共感性羞恥」、最近よく聞くようになりましたよね。
でもその一方で、「なんかうざい」「過剰じゃない?」といった声も、SNSなどでちらほら見かけるようになっています。
共感してるだけなのに、どうしてそんなふうに思われてしまうんだろう?
もしかして、自分も誰かを不快にさせていた…?
この記事では、「共感性羞恥」がうざいと言われてしまう理由や、そう感じやすい人の特徴について解説していきます。
「なんとなく気になってた」という方も、ぜひチェックしてみてください。
共感性羞恥がうざいと言われる4つの理由

共感性羞恥は、もともと誰かを思いやる気持ちから生まれる感情です。
けれども、SNSや日常会話のなかでその感情を口にしたときに、「なんか違和感がある」「ちょっと過剰かも」と感じる人もいます。
その背景には、次のような見え方があるようです。
| 理由 | どう見えてしまうのか |
|---|---|
| 大げさに見える | ちょっとした出来事に対して、反応が強すぎるように感じられる |
| 自分本位に見える | 他人の話なのに、“自分の感情”ばかりを語っているように映る |
| 責任を押しつけているように見える | 自分の不快感を、他人の行動のせいにしているように聞こえてしまう |
| 注目されたいように見える | 感受性の強さをアピールして、共感を集めたいように思われてしまうことがある |
これらは、意図せずにそう受け取られてしまうケースが多いのがポイントです。
たとえば、
- ドラマの恥ずかしいシーンで「見ていられない…!」と感情を強く出す
- 誰かの失敗に「私が恥ずかしくて泣いた…」とコメントする
といった表現は、周囲から「それ、あなたの話じゃないよね?」と思われることもあります。
実際には悪意がなくても、「自分の感情に集中している」「共感というより主観に寄りすぎている」と見えてしまうことが、モヤっと感の原因かもしれません。
共感性羞恥とはどんな意味?

SNSなどで見かける「共感性羞恥(きょうかんせいしゅうち)」という言葉。
なんとなく意味はわかるけど、改めてどういう感情のことなのか、気になる方も多いかもしれません。
共感性羞恥とは、誰かが恥ずかしい思いをしている場面を見て、自分まで気まずくなったり、恥ずかしく感じてしまう心理のことをいいます。
たとえば、こんな場面で感じやすいです。
- 友達が発表中に言葉に詰まったとき、自分までドキドキしてしまった
- バラエティ番組で誰かがスベった瞬間、いたたまれなくなった
- SNSで恥ずかしい失敗談を見て、自分のことのように苦しくなった
このような気持ちは、「共感する力」が自然と働くことで生まれるものです。
思いやりのある人や、感受性が豊かな人ほど、こうした反応をしやすいと言われています。
無理に感じようとしなくても、ふとした瞬間に自然と湧いてくる、やさしい心の動きなのかもしれませんね。
共感性羞恥を感じやすい人の特徴5つ
共感性羞恥は、誰にでも起こる感情ですが、中でも「感じやすい人」には、いくつかの共通する傾向があります。
次のような特徴に心あたりがある方は、共感性羞恥を感じやすいタイプといえそうです。
| 特徴 | 解説 |
|---|---|
| 感受性が豊か | 他人の気持ちや場の空気に敏感で、影響を受けやすい |
| 内向的な傾向がある | 周囲の視線や反応を強く意識しやすい |
| 不安になりやすい | 「自分も同じ目に遭ったらどうしよう」と想像しやすい |
| 責任感が強い | 他人の失敗を、自分にも関係があるように感じやすい |
| 完璧主義 | 小さな失敗やミスにも過敏に反応しやすい |
もちろん、すべての項目に当てはまる必要はありません。
共感の感じ方は人それぞれですし、感じやすいからといって悪いことではないんです。
大切なのは、自分がどんなときにそう感じやすいのかを知っておくこと。
そうすれば、「またこうなっちゃった…」と落ち込むよりも、「自分にはこういう一面があるんだな」と受け止めやすくなっていきます。
共感性羞恥を感じやすい人にとって、誰かに注意されたり場の空気がピリッとする瞬間は、自分のことじゃなくても気まずくなってしまうものです。
そんななか、怒られてもまったく気にしていない人を見ると、「どうしてあんなに平気でいられるんだろう?」と不思議に思うことはありませんか?
実はそこには、感情の処理の仕方や性格の傾向に違いがあるようです。
「気にしすぎる自分」との違いを客観的に知ることで、少し気持ちが楽になるヒントが見つかるかもしれません。
▶ 怒られてもケロッとしてる人の秘密!冷静に対応する気持ちの切り替え術
共感性羞恥が起こりやすい日常のシーン
共感性羞恥は、日常のちょっとした出来事の中で、ふと感じてしまうことがあります。
「わかる…」と思わずうなずいてしまうような場面を、いくつかご紹介します。
-
クラスや会議で誰かが間違えて、シーンとなったとき
-
バラエティ番組で芸人さんがスベって、見ていられなくなったとき
-
SNSで誰かの黒歴史エピソードを読んで、自分まで顔が熱くなったとき
-
街中でマナー違反を見かけて、なぜか自分が気まずくなったとき
こういった感覚は、共感する力が強い人にとっては、意外とよくあることです。
「なんでこんなに気まずくなるんだろう」と感じても、それはあなたの感受性のあらわれかもしれません。
共感の気持ちを相手に伝わりやすくするコツ
共感性羞恥は、誰かの気持ちに寄り添うやさしさから生まれるものです。
だからこそ、その思いを伝えるときには、ほんの少しだけ工夫してみると、相手により心地よく伝わります。
上手に伝えるためのヒント
-
相手の気持ちを優先した言葉を選ぶ
例:「○○さん、きっとつらかっただろうな」など -
「自分の感じたこと」として控えめに伝える
例:「私もちょっと緊張しちゃった」など -
感情を強く押し出しすぎない
落ち着いたトーンで伝えると、共感がスッと届きやすくなります -
SNSでは共感の伝え方に気をつける
「繊細な自分」をアピールする印象にならないよう、配慮を忘れずに
共感はとても素敵な気持ちです。
思いやりを込めて言葉を選ぶことで、その気持ちはもっと自然に、そしてあたたかく伝わっていくはずです。
まとめ
共感性羞恥とは、誰かの恥ずかしい体験や失敗を見たときに、まるで自分のことのように気まずくなってしまう感覚のこと。
もしかすると、その感情をSNSなどで言葉にしたとき、「ちょっとくどいかも…」と受け取られてしまうこともあるかもしれません。
けれど、共感しようとする気持ちは、それだけで十分にあたたかいものです。
相手の受け取り方に違いが出るのは、伝えるタイミングや表現の仕方によるもの。
その気持ち自体が悪いわけではありません。
共感性羞恥を感じやすいということは、誰かの気持ちに敏感だったり、人の痛みに寄り添える優しさを持っている証でもあります。
そしてその気持ちは、少し言葉を工夫するだけで、相手にもやさしく届くようになります。
無理に変えようとしなくても大丈夫です。
まずは「そう感じる自分がいるんだな」と気づいてあげることから、少しずつ向き合っていけたらいいですね。
そして、共感性羞恥を感じやすい人は、他人の視線や言葉にとても敏感です。
だからこそ、「なんでこんなふうに見られるんだろう…?」と悩んでしまうこともあります。
そのため、「特に何もしていないのに避けられているかも…」と感じる場面で、深く悩んでしまうことも。
特に職場やSNSなどでは、“理由のはっきりしない拒絶”がストレスになりがちです。
こちらの記事では、なぜ「何もしていないのに嫌われる」と感じる状況が起こるのか、その背景や心理的な特徴を解説しています。
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