じゃがいもが好きな方なら、「馬鈴薯(ばれいしょ)」や「メークイン」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんね。
でも、この2つの違いについて、詳しく知っていますか?
じゃがいもは日本の家庭料理に欠かせない存在ですが、その中でも「メークイン」は独特な特徴を持つ人気の品種です。
この記事では、じゃがいもの基本情報から「メークイン」の魅力、そして「男爵芋」や「キタアカリ」など他の品種との違いまで、分かりやすくご紹介します。
じゃがいもの種類を知ることで、料理がもっと楽しく、バリエーション豊かになるはずですよ!
「馬鈴薯」とは?メークインとの違いと名前の由来
まず「馬鈴薯」とは何か、ご説明しますね。
馬鈴薯(ばれいしょ)は、じゃがいも全体を指す名前 です。
ちょうど「果物」という言葉が、りんごやバナナなどさまざまな種類のフルーツをまとめているように、「馬鈴薯」もすべてのじゃがいもを表す総称として使われています。
「馬鈴薯」という名前の意味とその由来
- 「馬鈴薯」という言葉は、中国で使われていた言葉が由来。
- もともとマメ科の植物を指していましたが、日本ではじゃがいもを表す名前として定着しました。
- じゃがいもは約400年前にオランダから日本に伝わり、「ジャガタライモ」と呼ばれていましたが、やがて「じゃがいも」と短縮されました。
このように、「馬鈴薯」は じゃがいもの正式な呼び名 として広く使われています。
馬鈴薯の一種「メークイン」とは?特徴と違いを解説
馬鈴薯(じゃがいも)にはさまざまな品種がありますが、その中でも 「メークイン」 は、煮崩れしにくく料理に使いやすい品種として人気があります。
メークインの特徴や名前の由来について、詳しく見ていきましょう。
メークインの特徴と魅力
メークインは、細長い形と滑らかな表面 が特徴的なじゃがいもです。
火を通しても 煮崩れしにくく、しっとりとなめらかな食感 を持っているため、煮込み料理にぴったり。
また、ほんのりとした甘みがあるのも魅力のひとつです。
この特徴を活かして、メークインは次のような料理でよく使われます。
- ポトフ や シチュー などの長時間煮込む料理
- カレーや肉じゃが など、形を崩さず仕上げたい料理
- 揚げ物(フライドポテト、ポテトフライ) にもおすすめ
形がしっかり残るので、仕上がりがきれいになり、見た目の美しさも楽しめます。
「メークイン」という名前の由来と誕生の歴史
メークインという名前は、イギリスの「May Queen(五月の女王)」 にちなんでいます。
日本には 大正時代 に紹介され、その特性が評価されるにつれて、家庭の定番品種として親しまれるようになりました。
今では、煮込み料理には欠かせない品種のひとつとして、多くの家庭で使われています。
じゃがいもの品種を比較してみよう
じゃがいもには、料理に合わせて選べるさまざまな品種があります。
それぞれのじゃがいもが持つ特徴や食感を知ると、より美味しい料理に仕上げられるようになりますよ!
ここでは、代表的な品種を比較しながらご紹介しますね。
代表的なじゃがいもの品種一覧
品種名 | 特徴・食感 | おすすめの料理 |
---|---|---|
男爵芋 | ホクホク感が強いが、煮崩れしやすい | コロッケ、ポテトサラダ、マッシュポテト |
キタアカリ | 男爵芋より甘みが強く、ホクホク感がさらに抜群 | 蒸し料理、粉ふきいも、ポタージュ |
インカの目覚め | 甘みが強く粘りがあり、鮮やかな黄色い肉質が特徴 | 煮物、グラタン、焼きポテト |
メークイン | 煮崩れしにくく、しっとり滑らかな食感 | シチュー、カレー、ポトフ |
それぞれの品種の特徴を詳しくチェック!
1. 男爵芋(だんしゃくいも)
男爵芋は、丸くゴツゴツした見た目が特徴的な、日本で最も一般的なじゃがいもです。
ホクホク感が強く、火を通すと柔らかく崩れやすいので、ポテトサラダやマッシュポテトなどの料理に向いています。
- 特徴
- 火を通すとホクホクした食感に。
- 煮崩れしやすいため、スープに溶け込ませたい料理にもぴったり。
- おすすめの料理
- コロッケ、ポテトサラダ、じゃがバター、マッシュポテト
2. キタアカリ
「栗じゃがいも」や「黄金男爵」とも呼ばれるキタアカリは、男爵芋を改良した品種です。
ホクホク感がありながら、甘みも強いので、シンプルな蒸し料理や粉ふきいもに最適です。
- 特徴
- 男爵芋よりも甘みが強く、香りが豊か。
- ホクホクとした食感が蒸し料理やスープにぴったり。
- おすすめの料理
- 粉ふきいも、ポタージュ、じゃがいものスープ、蒸しじゃがいも
3. インカの目覚め
アンデス地方にルーツを持つ品種で、鮮やかな黄色い肉質が特徴のインカの目覚め。
粘り気があるので煮物や焼きポテトにぴったりで、濃厚な甘みがクセになる味わいです。
- 特徴
- 甘みが非常に強く、栗やさつまいもを思わせる風味。
- 煮崩れしにくいが、肉質は少し粘りがある。
- おすすめの料理
- 煮物、グラタン、焼きポテト、フライドポテト
4. メークイン
滑らかな表面と長細い形が特徴のメークインは、煮崩れしにくく、しっとりとした食感が魅力の品種です。
煮込み料理に最適で、形を崩さず美しい仕上がりにしたいときに活躍します。
- 特徴
- 長時間煮込んでも形が崩れにくい。
- なめらかで甘みのある食感が楽しめる。
- おすすめの料理
- シチュー、カレー、ポトフ、肉じゃが
じゃがいもの品種を料理に合わせて楽しもう!
じゃがいもは品種によって食感や味わいが異なるため、料理に合わせて選ぶことで、仕上がりがぐっと美味しくなります。
- 男爵芋 → 煮崩れしやすいので、スープやとろみを出す料理向き。
- メークイン → 煮崩れしにくいため、形をきれいに保ちたい煮込み料理に最適。
- キタアカリ・インカの目覚め → 甘みが強いので、蒸し料理やシンプルに味わう調理法におすすめ。
じゃがいもの種類を知れば、料理の幅が広がること間違いなしです。
どんな料理にしたいかを考えながら、ぴったりのじゃがいもを選んでみてくださいね。
特に、ポトフを作るときにはじゃがいもの種類選びがとても重要です。
ポトフにぴったりのじゃがいもを知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ ポトフに合うじゃがいもの種類はどれ?特徴と選び方のポイントを解説
まとめ
「馬鈴薯(ばれいしょ)」は じゃがいも全体を指す名前 であり、その中の品種のひとつが 「メークイン」 です。
メークインは 細長い形と滑らかな表面が特徴 で、煮崩れしにくく 煮込み料理に最適なじゃがいも です。
また、じゃがいもには 男爵芋、キタアカリ、インカの目覚め など、さまざまな品種があり、それぞれ異なる食感や味わいを持っています。
- ホクホク系の男爵芋は、コロッケやポテトサラダにぴったり。
- 煮崩れしにくいメークインは、シチューやポトフ向き。
- 甘みが強いキタアカリやインカの目覚めは、蒸し料理や焼きポテトがおすすめ。
じゃがいもの品種ごとの特徴を知ることで、料理の仕上がりがぐっと変わります。
ぜひ、料理に合ったじゃがいもを選んで、美味しさを引き出してみてくださいね!