デグーは、小さな体とくるくる動く目、そして好奇心いっぱいの性格で、ペットとして人気が高まっています。
でも実は、とても繊細で、はじめての環境や人に対しては警戒心を持つことが多い動物です。
そんなデグーが心を開き、飼い主に懐いてくれるまでには、時間と信頼の積み重ねが必要です。
この記事では、デグーが「この人なら安心」と感じたときに見せるしぐさや行動を、わかりやすくご紹介します。
また、懐かせるためのコツや、やってはいけないNG行動もしっかり解説しますので、「うちの子、懐いてるかな?」「もっと仲良くなりたい!」という方は、ぜひ参考にしてください。
デグーが懐いてる証拠はこの5つ!
デグーとのふれあいの中で、「懐いてくれているかも?」と感じる場面はたくさんあります。
ここでは、飼い主への信頼が育ってきたときに、デグーがよく見せる5つの行動を取り上げます。
ひとつずつ、当てはまるかどうかチェックしてみましょう!
1. 名前を呼ぶと近づいてくる
デグーは、飼い主の声を覚えることができます。
繰り返し名前を呼んでいると、「呼ばれてる!」と気づいて、ぴょこんと近づいてくることもあります。
これは、飼い主の存在を受け入れているサインのひとつです。
2. 撫でられるのを嫌がらない
最初のうちは、触れようとすると逃げてしまうことが多いかもしれません。
でも、少しずつ慣れてくると、やさしく撫でられるのをじっと受け入れてくれるようになります。
特に首のあたりや背中をそっと撫でると、気持ちよさそうな顔を見せてくれるでしょう。
3. 甘えるような鳴き声を出す
デグーは「ピルピル」「ピヨピヨ」といったやさしい声で鳴くことがあります。
それは、「なでてほしい」「そばにいたいな」といった気持ちの表れ。
この声が聞こえたら、そっと手を差し出してみてください。
4. 体を密着させてくる
信頼している相手には、自分の体をぴったりとくっつけてくることがあります。
ケージの中であなたの手に体を寄せてきたり、一緒に寝ようとするしぐさを見せたりすることも。
これは「あなたのことが好き」という、わかりやすい愛情表現です。
5. マッサージをねだるようになる
デグーがリラックスしているときに、そっと首元や背中を撫でてあげると、うっとりとした表情になることがあります。
中には、自分から「もっとやって」と手のひらに乗ってくる子も。
そんな姿が見られたら、しっかり信頼を得ている証拠ですね。
デグーが懐くまでの心の変化は5段階!
デグーはとても頭の良い動物ですが、そのぶん環境や相手をしっかり見極めようとする慎重な一面もあります。
懐くまでの過程には段階があり、それぞれに応じた接し方が大切です。
ここでは、デグーの心の変化を5つのステップに分けてご紹介します。
1. 初期の警戒心|まずは「安心できる場所」を
家に来たばかりのデグーは、とても緊張しています。
知らない音や匂い、人の存在――すべてが不安の種になりがち。
この時期は無理に触れず、静かに見守ることが第一です。
やさしく話しかけたり、毎日決まった時間にエサを与えたりして、少しずつ安心してもらいましょう。
2. 名前や声に反応するようになる
慣れてくると、飼い主の声にピクッと反応したり、名前を呼ぶと近づいてくるようになります。
このころには、あなたの存在=安心できるものとして認識されはじめているサインです。
3. 撫でさせてくれるようになる
信頼が深まってくると、デグーが自分から近づいてきて、撫でさせてくれるようになります。
触れる前に、必ず手を見せて、相手の気持ちを尊重することが大切です。
4. 甘えた鳴き声で気持ちを伝える
「ピルピル」「ピピッ」というかわいらしい鳴き声は、デグーからの“なかよしサイン”。
撫でてもらいたい、そばにいてほしい――そんな気持ちが込められています。
5. 体をくっつけてくる|信頼の最終ステップ
飼い主の手や足元にぴったり寄り添ってくる行動は、信頼が最大レベルに達した証拠。
これはまさに、「あなたは仲間」「家族」として認められた瞬間です。
デグーが懐くために大切なコツ
デグーと信頼関係を築くには、次の2つのことを意識してみましょう。
-
焦らずゆっくり、デグーのペースを大切にする
-
毎日のお世話を通じて、少しずつ信頼を積み重ねていく
特に、新しい環境に来たばかりのときは、人の手や声、匂いに敏感になっている時期です。
そのため、最初はあまり構いすぎず、そっと見守ることが大切です。
ごはんをあげたり、ケージをお掃除したりといった日常のお世話を通じて、「この人は怖くない」「そばにいても安心だな」と感じてもらえるようにしましょう。
慣れてくると、自然と自分から近づいてきてくれる日がきっと来ますよ。
デグーと同じように、チンチラもとても繊細で、懐くまでに少し時間がかかる動物です。
ただ、その分しっかりと信頼関係を築けたときの喜びは格別。
「どんなサインが“信頼の証”なのか?」「懐かせるときに気をつけたいこと」が気になる方には、こちらの記事もおすすめです。
➡ チンチラが懐いてる証拠の見分け方|5つのサインと懐かせるコツ
デグーとの接し方にも応用できるヒントがたくさん詰まっていますよ。
デグーとの距離が広がるNG行動とは?
どんなに愛情を持って接していても、知らず知らずのうちに「警戒される行動」をしてしまうことがあります。
デグーはとても敏感で繊細な動物。
次のような行動は、距離を縮めるどころか、かえって信頼を遠ざけてしまう原因になることもあるので注意しましょう。
無理やり触ろうとする
「早く仲良くなりたい!」という気持ちから、つい手を出したくなりますよね。
でも、デグーが自分から近づいてくるまでは“見守る姿勢”が何より大切です。
無理に触ろうとすると、警戒心が高まり、逆に避けられてしまうことがあります。
大きな音を出す
掃除機の音、ドアの開け閉め、大きな話し声など……。
こうした音はデグーにとって強いストレスになります。
できるだけ静かで落ち着いた環境を整えて、「ここは安心できる場所」と感じてもらえるようにしましょう。
急に手を入れる・驚かせる
エサやりやケージの掃除のときも、いきなり手を入れたり、勢いよく動かしたりするのはNG。
驚かせないよう、「今から行くよ」「おそうじするよ」と声をかけながら、ゆっくり動くのがポイントです。
日々のお世話や接し方の中で、デグーの安心を少しずつ積み重ねていくことが信頼関係のカギです。
やさしく声をかけたり、リズムのある生活を意識することで、デグーも心を開いてくれるようになりますよ。
デグーの性別はオスとメスどちらが懐きやすい?
「デグーを飼いたいけど、オスとメスでなにか違いはあるのかな?」
そんなふうに迷う方も多いのではないでしょうか。
一般的には、オスのほうが懐きやすい傾向があると言われています。
理由は、好奇心が旺盛で人懐っこい性格の子が多いからです。
一方、メスはオスよりも少し慎重で警戒心が強めですが、一度心を開いてくれれば、とても安定した信頼関係を築きやすいという特徴があります。
どちらにもそれぞれの魅力があるので、性別よりも、「この子とじっくり向き合っていきたい」という気持ちの方が大切かもしれませんね。
まとめ
デグーとの信頼関係は、一朝一夕には築けません。
でも、焦らずやさしく接していれば、少しずつ心を開いてくれます。
-
むやみに触らない
-
声かけやお世話で信頼を積む
-
甘えのサインを見逃さない
こうした日々の積み重ねが、信頼関係を少しずつ育んでいくカギになります。
とはいえ、実際にどう接すればよいか迷うこともありますよね。
そこで最後に、デグーと仲良くなるために「していいこと」と「避けたいこと」を整理した一覧を用意しました。
お世話の前にふっと見返せる、ちょっとしたチェックリストとしてご活用ください。
OKな行動(信頼を深める) | NGな行動(距離を広げる) |
---|---|
やさしい声で話しかける | 大声や急な物音を立てる |
自分から近づいてくるのを待つ | 無理やり触ろうとする |
ゆっくりとした動作で接する | 急に手を入れて驚かせる |
毎日のお世話を丁寧に行う | 世話のタイミングが不安定 |
距離感を尊重しながら関わる | かまいすぎて逃げ場をなくす |
無理せず、少しずつで大丈夫。
あなたの優しさは、ちゃんとデグーに伝わっていきますよ。
もし、「もっと懐きやすいペットって、他にもいるのかな?」と感じた方は、人に慣れやすく、飼いやすい動物をランキング形式で紹介したこちらの記事も参考になります。
➡ 懐きやすいペットランキング11選|飼いやすさ&費用も解説
自分のライフスタイルに合った、心が通じやすいペットを見つけるヒントになりますよ。
「これからペットを飼いたい」と考えている方にもぴったりの内容です。